野菜は食用であることが前提です。けれども、薬草であるハーブには、ポプリや除虫に適しているものなど、食用ではない種類が含まれています。ハーブは野草であり、野菜のように食用として人工的な改良が加えられてはいないのです。
実際には、ハーブは、香りの高い野菜として食用にされているものが多くなります。そして、食欲を増進させる香りだけではなく、消化や解毒などの薬効を特徴としています。
有機栽培(または自然栽培)の自家製野菜を楽しもうとするとき、ハーブの存在感は大きなものです。野菜とハーブについて、栽培と摂取に関心を寄せてみましょう。
Wikipwdia- 野菜 / ハーブ / 有機農業 自然栽培 菜園のたしなみ健康増進において効果が高いのがアブラナ科の野菜です。キャベツ、大根、白菜、ブロッコリーなど秋冬野菜として親しまれているものが多くあります。
Wikipedia- アブラナ科 / ルッコラ ポット植えでも露地植えでも気軽に栽培してみましょう。春播き、秋播きなど一年を通して楽しめるものもあります。
ハーブの多くは、葉をお茶やサラダにしたり、煮物、焼き物の香りづけに利用します。
風邪やウイルスには常に用心していなくてはなりません。栄養のバランスに気を付け、野菜や果物から特にビタミンCを摂ることが大切と言われます。
セージは、古くから薬効の高いハーブとして重宝されてきました。今日では、ローズマリーと並んで抗酸化作用の強いハーブとされています。
煮込み料理のためにパセリなど複数のハーブと一緒にブーケガルニとして使うことができます。様々な料理に、細かく刻んでスパイスとして用いることもできます。
ハーブティーの葉には、フレッシュでもドライでもどちらも用います。ドライハーブを作るときには、風通しのよいところで陰干した後、電子レンジで軽く加熱して滅菌します。
最も手軽な飲み方は、摘み取ったハーブの葉を紅茶や緑茶に浸すことです。
生姜は、身体を温める効果などで注目されます。様々な料理に使える生姜ですが、 小さく切って酢に漬け込み、しょうが酢を作っておくと万能調味料になります。
++++++++++++++++++++++++++++
1.朝のトマトジュース:グラス一杯のトマトジュースにリンゴ酢‐しょうが酢として作っておいたもの、小さじ2,3杯を混ぜる。爽やかな風味が味わえる。
2.薬味おろし:1/3〜1/2本の大根をすりおろし、リンゴ酢‐しょうが酢として作っておいたもの、大さじ数杯、醤油少々を入れる。さらに、柚子か蜜柑の皮、セージの葉などの細かく刻んだものを好みで混ぜ合わせる。オニオンパウダーを加えるのもおすすめ。肉、魚、麺類など何とでも相性がいい。瓶に入れて冷蔵庫におけば10日以上保存できる。
収穫期には、生姜を薄切りにして電子レンジで乾燥させると保存がききます。
乾燥生姜は小さなひとカケでお茶が淹れられます。紅茶にブレンドするのは、広く親しまれている飲み方です。
夏といえば、枝豆に大玉トマトでしょうか。
夏野菜の定番は、キュウリ、ピーマン、トマト、茄子など実を食用にする果菜になります。ササゲや枝豆は豆類ですが、豆果は種子ですので果菜の仲間です。
果菜を育てるには、支柱を立てたり、脇芽を摘んだりなどのひと手間が必要になりがちです。野菜栽培の醍醐味かもしれません。
まだ小さな苗のうちから、花を咲かせ実をつける姿はけなげです。
青菜が少なくなる暑さ厳しいときには、空心菜、モロヘイヤなどは貴重な存在です。また、バジルは霜が降りる日本では越冬できないので夏季のハーブです。
Wikipedia- 夏野菜 / 果菜 / 豆果 / 青菜6月上旬、夏野菜はまだ生育中です。
ハーブの多くは、春から初夏にかけてよく繁ります。そして、梅雨期や盛夏には蒸れてしおれることがあります。
今のうちに葉を摘みとり、ドライにして保存することをおすすめします。
6月後半から7月、8月、9月にかけて、夏野菜は盛りです。果菜は次々と花をつけては実を結びます。青菜も大きく成長します。
よく育つとナス、ピーマンなどは10月初旬まで収穫できることもあります。(栽培地は東京郊外)
根菜は、根とは限らず地下茎など土壌中の部分を食用にする野菜のことです。
イモ類や玉ねぎなどが代表的な根菜になります。玉ねぎは、サラダにも炒め物にもスープにも欠かせません。根菜は、常備しておくと頼りになる食材です。
今年は、生薬にもなる生姜、栄養価の高い人参に注目です。
野菜の栽培自体が、楽しい余暇活動です。そして、野菜をとり入れた日々の暮らしは生活習慣病を防ぐことにもつながります。
健康を保つためには、食事、運動、睡眠が大きくかかわっていると言われます。 野菜を摂取することに加えて、野菜の世話をすることで体を動かすことになり、太陽光を浴びます。ささやかな栽培作業だったとしても、早朝からベランダで水やりをして、シェア畑まで自転車を走らせることで、生活にリズムができます。日光と軽い運動が心身に良い影響を与えてくれるのです。それによって安眠も約束されれば、なんとも嬉しいことです。
無論、ハーブティーには心身を落ち着けて自然な眠りに誘うようなものがあります。野菜とハーブを栽培して日々楽しむことは、健康に過ごすことに様々に繋がっています。
健康的な生活リズムを意識しながら、健康増進に役立つ野菜を育てて、生活を楽しみながら過ごしたいものです。
戸外にでて野菜に触れると幸福感が増します・・・
食事に気をつけているし運動もしている、それでも思わしくない、というような場合がありがちです。 そういうときには、特にベジタリアンにならなくてもいいのです。あと少しだけ、野菜の摂取に集中することで成果が得られることがあります。
塩分ほか調味料は控えめに、できるだけ加工食品は避けて、野菜そのものの味わいや煮出し汁を大切にした食事にします。たんぱく質は、豆類をとり入れ、あとは自分の好きな肉・魚を摂ります。 炭水化物は、白より茶色、白米ではなく玄米と言われます。枝豆、茸、紫蘇、葱などの混ぜご飯はおすすめです。芋なら薩摩芋が注目されてます。
具沢山の味噌汁は、誰もが知っていると思います。キャベツなどを中心にした数種類の野菜に高野豆腐などを加えて、昆布や鰯削りの出汁で減塩味噌汁煮にする、くらいに野菜をたくさん摂れるようにレシピを強化します。
野菜スープなら、大根とキノコの水炊き、などにして、野菜煮汁の甘味、辛味を味わうようにしましょう。
生の野菜や果物と、発酵食品(納豆、ヨーグルト、酢漬け野菜など)も忘れずに摂ります。お浸し、温野菜、カット野菜なども、2〜数日で消費するようなルーティンで常備しておくことです。
薄切り玉ねぎは、インスタントやレトルト食品(塩分、カロリーが抑えられたものを選択)に入れるだけで味を引き締めてくれます。
夏は冷蔵庫に、ハーブ水(水だしハーブティー)を作りおきします。添加物が気になる缶ジュースやペットボトルのお茶は、飲みたくなくなります。
実のところ、解毒(デトックス)効果をうたうサプリメントや、医薬品にも合成化合物が含まれています。無農薬の野菜なら、多めに摂っても安心ということです。
運動も、ウオーキングやストレッチを気分転換になる程度にしましょう。リラックス系のヨガは、自分の7割の力でやりましょうと言われます。毎日、少しずつするか、週に4,5回くらいジムに通うかが望ましいそうです。
そして、スクワットなどの筋力トレーニングを少し組み合わせるといいと言われています。それにより筋肉量が増えて、体調が改善されることになります。
葉から香りがこぼれるハーブって、ティーにして飲んでみたい、料理にとり入れると良さそう、という思い付きをしたのはかなり以前のことです。パセリやミント、それにシソもハーブです。親しみあるものから、地中海沿岸をイメージさせる珍しいHERBSに次々と心が奪われます。
それに、野菜を育てるときに、コンパニオンプランツとして病虫害を防いでくれるなんて、頼もしい限りです。
ドライハーブの販売店やハーブの苗を揃えている園芸店に足しげく通い、ハーブの栽培や利用法についての書物を紐解いて知識を得ます。およそ専門の本には、数十種から百種類を超えたハーブが紹介されていて、それぞれの性質や用途が説かれています。
多彩な肉・魚料理の風味付けに使えて、サラダとなり、デザートやクッキーとなり、ハーブオイル、ハーブビネガーにしての利用もできます。ポプリやブーケ、染色などクラフトも楽しめます。さらに、石鹸や化粧水、リンスにして使うことも知りました。ティーは実に無限なブレンドが可能で、それぞれに薬効が期待できて医療用にもなるそうです。
内用にも外用にも使えるチンキや製油の製法もあります。迷路にはまりそうになるほどに、多岐多様な利用法が混在しているのに出くわします。
栽培のテキストには、挿し木や株分けで簡単に殖やせるともあります。まあ、やればできますけど・・・
アロマセラピー(芳香療法)とまでもいきません。自分の好きな香りにホッとして心身が落ち着くこと、それがハーブと付き合うスタートでありゴールのような気がします。
そもそも自分で育てる野草の成分が、安定しているものなのか。しかも、香り成分と薬効成分は、違うと言われます。専門的な分析を念頭にしていないなら、薬効とか、健康増進の効果は副次的なもの、と捉えた方がいいのではないかと思っています。
現在、主にティーと料理に使うために、自分が育てやすいハーブを栽培しています。
ローズマリー、セージ、タイム、ペパーミント、パセリ、イタリアンンパセリ
チャイブ、バジル、シソ
主に虫除けに使うのは、以下の通りです。
野菜の傍に植えることや、葉を乾燥させて土に混ぜることは、香りの強いハーブなら効果的と言われることが多いようです。ハーブを熱湯で浸出させて冷ました液体を吹き付けて虫を駆除する方法もあります。
マリーゴールド、レモングラス、ローズゼラニウム
Wikipedia-ローズマリー / マリーゴールド なににしても、学ぶことは意義深いことです。
同じ野菜の苗や種でも、植えるや時期や少し世話の仕方が違うだけで生育状態に個性がでます。それを、実際の体験や観察によってはじめて知ることができます。
さらに、ネット上の様々なサイトや動画などで、栽培の仕方を閲覧しますと興味が尽きません。諸説があるのは無論のことです。講師の方々のお人柄や野菜栽培を介した生活や農業問題の捉え方までを、垣間見させて頂けます。学ぶことが多くてとまどいます。
有機栽培の初歩的基本と思いますが。相性のいいコンパニオンプランツ同士を混植することで、病虫害を防ぎ、生育をよくすることができたらいいに違いないのです。そうすれば、合成された農薬や化成肥料を使わないで済むというわけです。 ですが、まず理屈通りにはいかないことがあります。
思いがけない片方の生育がよくないことがあります。病虫害を防ぐにも混植だけでは成果がでないこともあります。おそらく、様々な条件がかかわってきているのでしょう。相性がいいことの理由が判明していないコンパニオンプランツもあるということですので、理屈にこだわっていても仕方ないかもしれません。
秋冬野菜の植え付けは、もう夏から始まっています。
秋風が吹くと季節はすぐに過ぎていきます。夏野菜を片付けながら土づくりをして、早めの植え付けをするようにシェア畑では教えられます。 ⇒ シェア畑
やり方次第では、こういうこともできる、ああいうこともできる、というご意見があるかもしれません。地下室で、人工の光と肥料を用いた水栽培で無菌の野菜を採ることも実現している時代ですから。
ですが、不器用な者がやります。
ポット植えでは、露地植えのように自然の力が届かずに生育が順調にいかないことがあります。夏場に水やりが足りずに、全滅させてしまったことも多々ありました・・・。
ベランダでは、ただ育てられそうなものを探したり選んだりしています。
ハーブ類は、かなり試してみました。定番のミント、パセリなどだけではなく、苗から育てるとたいていのものが葉を摘みとって利用できるくらいまでに成長します。
果菜では、サヤエンドウとミニトマトが収穫できます。
根菜は、じゃがいも、人参などをプランターで育てることはできないわけではありません。ただいろいろな虫たちに住処を提供することになるので止めました。
葉菜は、丈夫で元々虫がつきにくいと言われている、シュンギク、リーフレタス、ホウレンソウ、スイスチャード、ツルムラサキ、ワケギなどを育てます。
ルッコラ、小カブなどアブラナ科は虫がつきやすく課題があります。ワサビナも冬期は育てやすいのですが、春先になるともう虫に要注意です。
住宅街の裏庭とか、端っこみたいなところに、ポット植えの野菜を並べているお宅ってありますね。自分のベランダ菜園もそうなのですが、こういう狭すぎる菜園に救われるのではないかと思うことがあります・・・。
<農法と環境のこと>
自然農法の歴史もけっして短いものではないようです。
ですが、多くの農家は慣行農法という、農薬や化学肥料に頼る栽培をなさっています。そうでなければ、作物が育たない、採算が合わない、という事情があるのでしょう。
肥料が多いと虫が付きますよ、と教えられることがあります。
実は、化学肥料だけではなく、どのような有機肥料、堆肥にしても、作物と土壌を汚してしまうことがあり、地下水をも汚染してしまう問題があります。よく育つように肥料を使い、それで虫害が多くなると、農薬を使わないではいられなくなる実態もあります。それを直視しなくてはなりません。(虫は、過剰な肥料が変化した硝酸態窒素を好むのであり、それがない野菜は虫による食害がすすむことはないそうです)
つまり、無農薬なので虫害があるのではなく、肥料が多すぎるときや、農地の土壌に残留して悪影響がある場合、虫による野菜の食害がひどくなります。無論、その状態で育てられた野菜そのものにも、有害な物質が残留していて、それを食べた人に健康被害を与える恐れがあります。
自然農法 自然栽培 硝酸態窒素 環境問題 地球の守り人<ベランダでほっとする>
農地での栽培で農薬などが残留するのは、葉物野菜が多いそうです。
ですが、家庭菜園では、育てやすい葉物野菜なら自然栽培に可能性があります。
例えば、年間を通して野菜の何割かは自家栽培にすると、体に蓄積してるかもしれない有害物質のデトックスができそうです。「自然農薬」「虫除け肥料」という概念や商品が既にありますが、そういうものを自分で作って使います。
夏場にも、果菜のほかに、大葉、空心菜、ツル紫などの青菜がありました。天候不順のために野菜価格が高騰しても気づかなかったくらいです。8月下旬にもなりますと、梅雨枯れしたと思ったミントが青々と蘇り、ほうれん草、春菊は、もう発芽しています。
家庭菜園が力を持つと、農業生産者の方々も助かりませんか。希望的観測ですが、生産量を増やして供給を安定させるというプレッシャーが軽くならないかしら。
<朝夕、目が届く>
ベランダでは、水やりほかこまめな世話を怠らないようにすればいいだけです。日当たり、風通しに気を付けます。
ポット植えの場合、世話好きになってしまえば、あとはいいことばかりです。まず、炎天下での草取りがありません。面倒な防虫ネットも使いません。除草剤、殺虫剤も要りません。ポット内に溜まるような肥料も使いません。朝夕、目が届くので、鳥獣被害がありません。毒団子仕掛けてやろうか、という疑心暗鬼からも解放されます。
ささやかすぎる生活の備えというか、趣味というか、道楽というか、に過ぎません。
でも、心理的には、もうすでに、ベランダ菜園に救われています。
都市の農園が活性化することで、過密化を防ぎ感染症にも災害にも強い街づくりになるのでは、と思いますが・・・。まあ、野菜作りしていましょう。
4月にセージを食べると老いない、という言い伝えがあります。
その抗酸化作用は注目されます。
3月から4月、5月、6月中旬までは、ハーブが盛んに繁ります。この時期には、フレッシュで存分に楽しむことができます。
ベランダで育てやすい定番のハーブについてはp14にあげましたが、多年生のものは年間を通して収穫が可能な場合もあります。 改めて紹介してみましょう。
参照:ハーブのちから
甘い香りが爽やか・・・
葉がたくさん繁ってくると、幸せ気分。
株を傷めないように少しずつ収穫しながら育てます。
ほんの数種類のハーブをベランダで栽培するだけで、毎日の生活が色彩豊かになっていきます。ここに掲載した多年生のハーブは、利用価値が高いことから広く親しまれていて、ショップでも入手しやすいものばかりです。
夏季だけ楽しめるハーブとしては、シソやバジルがあります。
ハーブには非常に多くの種類があり、なかには観賞用のため食することができないものも多くあります。さまざまなことを、確認しながら選ばなくてはなりません。
香りが好く、薬効が期待できる食用のハーブで、ベランダでも育てられるもの、という条件があったとしたら。ハーブ選びは簡単ではない作業となります。
ローズゼラニウムは、とあるハーブ園でみつけました。思い描いていたような香り高く丈夫なハーブがここにあった、という出会いでした。ハーブの場合、可憐なネーミングも心を打ちます。
新しい苗を購入してきて鉢に植え替えて、しばらくは機嫌よくしていてくれたのですが。どうも育ちがよくない、花や実は少ししかつかない、という場合があります。気候や環境が合わないのでしょうか。なにか栽培法が違っていたのでしょうか。
そんなときは、さらなるチャレンジの機会を待つことになります。
葉を利用するものが多いハーブですから、花が咲く前がもっとも香りが高いと言われます。日照が強くなると、とう立ちして花が多く咲いて葉に勢いがなくなってしまいます。
ベランダでは、通常、日照は半日程度です。穏やかな開花を楽しむことができます。
無論、花を利用するカモミールやラベンダーは、よく日光があたるように育てます。葉も、実も利用価値があるワイルドストロベリーも同じくです。
日当たりよく風通しのいいところで、保水性と水はけのバランスのとれた用土に植え付けます。パセリ、レモンバーム、チャイブなどは半日陰でも育ちます。
水やりは、植え付けのとき、あるいは、表土が乾いたときには、たっぷりと鉢底から水が染み出すまでします。ただ、湿り気を好む種類、乾燥を好む種類がありますので、それぞれに水やりの頻度を判断します。ローズゼラニウムはとても乾燥を好みます。
ハーブに、肥料はほとんど不要です。肥料が多いと香りが弱くなってしまいます。
元肥としては、虫除けも兼ねてハーブの枯葉(不要な部分を摘み取って乾燥させたもの)を入れます。成長期や収穫が多い時に、化成肥料を少量だけ用いることはあります。
薬木「ニーム」を肥料兼土壌改良材とした製品もあります。⇒ ニームの豆知識
なんらかの意味で有用な草・・。
ふと、スマホ撮りしたくなることがあります。自分のささやかな気づきを書き留めておきたくなることがあります。
雑学とまではいきません。草に親しむ。そんなショットと雑文です。
モロヘイヤを種から育てるのは初めてです。
毒性を持っているとか言われますので、ちょっと臆病になりますが、栄養価が高くて「野菜の王様」といわれています。
カルシウム、カロテン、ビタミンB、ビタミンC、食物繊維などに富む緑黄色野菜の代表格で、抗酸化作用のあるクエルセチンも多く含む、のだそうです。若葉を刻んだり茹でたりするとでてくる粘りが魅力です。栽培にチャレンジしないではいられません。
発芽してしばらくすると、しっかりした立ち姿で頼もしい感じです。
緑のものは眺めているだけで、気分がいいものです。
特にハーブは、形態も可愛らしく、用途も多様で、あれもこれもベランダに並べたくなります。多年草のものは、株分けや、挿し木で殖やしてみたくもなります。
ですが、そもそもポットを増やすことで、手入れが行き届かなくなる怖れがあります。ハーブ園の風通しや管理に影響してくることを、忘れないでいなくてはなりません。
株分けや、挿し木については、もともとの株を傷めるリスクがあります。
株が大きくなるので株分けが必要になるのは、タイムやミント、ネギ類です。ただ、いつもうまくいくとは限りません。分けることで株の生命力が弱くなることもあります。
挿し木で殖やすことができるのは、ローズマリー、セージなどです。けれども、うまく育たなければ、挿し木にするより食用にすればよかったということにもなりかねません。
ゼラニウムの挿し木は、ほぼ失敗がありません。また、鉢植えで並べることで、虫除け効果が期待できます。ローズゼラニウムは、殖やして楽しんでいます。
サラダにしたときのシャキ感とか、煮込んだときのトロリとした甘みとか、それが毎食の感動です。北海道産の玉葱を好んで使っていますが、佐賀県産もいいようです。
それから、隠し味に使うオニオンパウダーを常備しています。どのような料理も味わい深くなることに加えて、血流をよくするなど健康効果が抜群らしい、です。全粒粉パンのトーストに、オリーブオイルとオニオンパウダーをかけて昼の主食にします。
買ってきた小瓶には、産地アメリカ合衆国と書いてあるけど、どこの州のどんな畑で栽培した玉葱が、どういう風にパウダーになったのでしょう、などと想います。おそらく広大な玉葱畑だったことでしょう。農薬は?と気になりますが、まあ、根菜に残留することはあまり言われてないようです。
玉葱は自然のなかの広い畑にお任せしましょうか。自家栽培しなくてもいいかな、パウダー作りもしなくてもいいかな、と。
日照不足になりがちなベランダ菜園で、猛暑が過ぎてからの秋雨も困りものです。病虫害の発生率が高くなります。無農薬で自然栽培をしている者には、実に憂鬱なことです。
それでも。本降りが小雨になったのを見計って、気軽に作業にでられます。そしてついに秋晴れの日がやってきますと。なんとも清々しく野菜栽培に向き合うことになります。
近頃の初心者向けのアドバイスは、とても参考になります。
シェア畑では、テキストを参考にして教えられたとおりにすると誰でもできます、と言われました。微妙に個性はでますが、ほぼそういうことです。
ですが、自宅のベランダですから。自己都合があります。まあ、わがままですね。
まず土の始末が大変。土は太陽光消毒などしてリサイクルしますが、厄介です。
一年中、緑があることを望むなら、多年草のハーブが一番いい。栽培に時間がかかるリスクを回避して、すぐに収穫できるくらいの葉物の苗を購入してきて育てるのもあり。(ネギ、リーフレタス、パセリ等が入手しやすく利用価値もある)なんとなく気持ちが落ち着いたときには、種播きして発芽を楽しむことにしています。
葉を少しずつ収穫して長く楽しめるものなら、大きなプランターで栽培する必要はありません。主に6号、7号、8号くらいのポットを使います。素焼きの鉢はレトロで馴染めますし、プラスチックのポットは軽くて扱いやすいので、両方とも重宝します。
自己流は失敗することが多くて。ですが、だからこそ、いつも新たな気持ちで、次はこうしてみよう、とワクワクします。
自分でキャベツを育てるようになってから、成長途中の姿に見とれることがあるようになりました。しんとして寒くなるころに葉が撒きはじめるキャベツは、大きな草色のバラの花が咲き誇っているかのようなのです。
店頭に並んでいるものは、球が固く育ち切っていて、しかも外葉から切り離されています。そのために気づかなかったことです。
鑑賞用の葉ボタンは色彩も鮮やかです。ですが、食用の野菜はあたかも花弁を開くように動的な成長そのものが際立ちます。
大地に根を張って食用としての条件を満たそうと成長し続けるエネルギーが、しずしずと溢れています。収穫して籠に入れても、野菜は、成熟を続けて光ります。
生育美と成熟美・・・。栽培して知る“野菜力の美しさ”です。
野菜を自家栽培する恩恵には、おおきくわけてふたつのことがあります。
まず、野菜の有機栽培それだけで奥の深い楽しみです。次には、自然の恵みを摂り入れることで得られる健康効果。その実感というよりは期待感のワクワクですね。
リコピンや各種ビタミンを豊富に含んでいることから、健康食品の代表格なのがトマトです。夏の畑では、トマトのほかに、ナス、パプリカ、エダマメ、シソ、クウシンサイ等々健康効果の高い野菜が育ちます。
夏季は朝日が高く昇り、目覚めもよくなります。早朝のベランダで野菜の世話をすると時を忘れます。ミニトマト、甘長トウガラシ、ツルムラサキ、モロヘイヤなど、鉢植えにして並べるとなんとも言えません。
ミニトマトは「レジナ」という品種が、草丈が低くて支柱もなしで樂に栽培できます。さらに、トマトは支柱を立てて芽かきをして好きなかたちに仕立てたい、ということもあり、「甘っ子」という種類も選びました。いずれも好みは赤い実です。
(ただし、虫害など幸福感を損なうアクシデントには要注意・・・)
今年の大根は、葉は大きく育ったのに、肝心の根はどうしたのだろうと思いました。成長と共に土の上に白くせり出してくる、その首が細かったからです。(よく耕したのに…)
ですが、9月中旬に蒔いたのは、「三浦大根」のように根のなかほどが太くなる「おふくろ」という品種でした。「青首大根」のように首のあたりは太くはならないのです。
収穫してみると、小ぶりですがちゃんとした大根が育っていました。
それで、大根煮を作ろうと思いまして、料理レシピ動画を参照することにしました。なんと便利な昨今でしょう。検索するといくらでも大根煮のレシピが並びます。
みなさんがプロですけれども、管理栄養士、料理人だけではなく、料理研究家・愛好家、飲食店のおやじさん・おにいさん、という多様な職種に属する方々が動画の主役です。その多彩な個性が説得力を発揮なさって各自のレシピを披露なさっています。
野菜栽培についての動画を凌ぐほど、この料理レシピ分野は充実感が溢れています。畑にも様々あるとしても、キッチン・ダイニングという舞台が千差万別に映りこんでいるのもしみじみと鑑賞させられます。自分の作ったものが一番おいしい、ということを思わせる試食の場面にも感銘を受けます。
大根煮にもどります。下茹でした後に一時間コトコト煮込んで柔らかくして味を沁み込ませてください、という昔ながらのレシピもありますが、近年は時短が必至です。電子レンジの活用、カットや切り込み等のテクニックの数々が紹介されています。ほぼ共通しているのは、大根の皮は厚めに剥いて固いところを除くことの推奨です。
さらに、栄養価の高い野菜の皮の部分を無駄なく使って、スープや酢漬けにする技も伝えてくれています。今日的な心遣い、ですね。
野菜の切り方は、意外に身についてなく、いつも動画は勉強になります。参照レシピは自己流にアレンジして調理しましたが、大根で存分に楽しめました。
長寿になってきた現代人に、生活習慣病や認知症が増えてきています。それは、様々な化学的な物質、特に食品に含まれる異物の影響と言われています。
そんなことから、化学的な農薬・肥料だけではなく、有機肥料も使いすぎずに、余計なものを土に加えずに野菜を育て、大地をも汚染から守る自然栽培の概念があるわけです。
病虫害を防ぐには、輪作や混作、コンパニオンプランツの組み合わせが用いられます。さらに、マメ科の植物を栽培すると、その根にある根粒菌が窒素固定を行い、有機・自然農業の味方になることも注目されています。
野菜自体も、原種に近い品種の方がいいそうです。つまり、収穫量が多くなるように改良がすすんだ野菜を摂取しても、健康効果は期待できないという説もあります。
ところが、今日では、遺伝子組み換えの農産物が登場しています。豆腐や納豆、豆乳の大半が、輸入大豆を原料として製品化されています。本来は、家畜の飼料である遺伝子組み換え大豆が、そこに混入している怖れをぬぐえないそうです。
そのために、遺伝子組み換えは行っていない国産大豆を用いた製品をすすめる声が高まっています。お手頃な価格だけで食品を選ぶことは危険が伴うのです。
野菜の栄養素としては、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富です。豆類は、さらに良質なたんぱく質を多く含んでています。そもそも豆類は、健康効果抜群の食品です。
そういえば、従来、「マメ」というのは、壮健であることを意味する言葉でした。
このように考えてみると、国産にして、自家製の豆は、安心安全な健康効果で最強かも知れません。エンドウ、ササゲなど種類も豊富ですから、栽培にも可能性を感じます。
辛くない甘長トウガラシは、京野菜で「伏見」から派生した「万願寺」という品種でしょうか。日差しを浴びながら野菜の系譜に気付くと、しみじみとした想いが沸きます。
しかしながら。そんな観点もあるなあという、コスパを、問われることがあります。
わざわざシェア畑を借りて、無農薬栽培のどこが経済的なの?というわけです。
シェア畑は、お稽古事ひとつ分くらいの契約料がかかります。
ですが、適切な苗も有機肥料も用具も用意してくれて、菜園アドバイザーの指導があり、独自な動画配信もあります。季節ごとの野菜栽培が学べます。
実は、自宅ベランダでの葉物を中心とした栽培を併せることで、収入は無関係でも、採算の合う菜園活動になります。園芸店で季節ごとに、野菜苗などをひと籠買っても、千円札でお釣りがくることの方が多いです。それで。ハーブティー、サラダ、スープ等に利用できる収穫を年中得ることができます。
スーパーマーケットでは、エンドウ豆とか、イタリアンパセリ等のハーブは小さな1パックが、種1袋よりも高額で売られています。けれどもパセリや大葉などは、旬の時節には育て方次第では、1株で「無限」に採れると言われるくらいなのです。
また、有機野菜やハーブを充分に摂取する効果でしょうか。いわゆる健康茶やサプリメントを購入しなくなります。ハーブ水のおかげで、夏の清涼飲料水も買わなくなります。浮いた経費が、シェア畑の契約料にまわることになります。
さらに、菜園生活の効能で、医療費節減に留まらない恩恵を受けている可能性も、、。
野菜の自家栽培は、自然に親しむ快適な活動であり、学びや気付きにもなり、コスパも良くて、長寿社会のためにも言うことはありません。農本主義の健在といいましょうか。
果菜の苗を植えて、若い枝を誘引して支柱に麻紐で括りつけている頃には、私の野菜が一番かわいい、と振り返りながらしみじみ眺めることもありました。自分の工夫で剪定しながら、仕立てている野菜の姿なのです。
けれども、長雨や猛暑や日照りや熱帯夜がやってきて、成長した我が野菜ともしばらく会わないでいるようなことにもなります。その間に、生育が止まることや、夏枯れされてしまうのは、寂しいものです。
ですが、それよりもなによりも、自分の手を離れてしまった野菜が有無を言わさずに圧倒してくることがあります。
すごい勢いで実をつけて、しかも大きく太らせているのです。
ナガナスは、20〜30cmで次々に収穫しようと思っていたのに、今夏は40cmを超えた結実モードに突入です。これまでにないくらいに、焼きナスと酢漬けを作ることに、くる日もくる日も追われます。
甘長トウガラシは、そのまま焼いて甘味を堪能できますが、たくさん生って水分と肥料が不足すると辛味がつくことがあります。割って種を取り出してから調理しなくてはなりません。その甘辛い風味は、ほぼすべての野菜料理のアクセントになります。
繁り続ける青菜も同様に、お浸しや炒め物に変身して力を与えてくれます。
これらは、自分が育てた、というより、圧巻の自然の恵みの鬼パワー、です。
プロの方々の栽培に動画などを通して触れると、己の無欲を思い知ることになります。
夏の果菜は、一株から数百個を収穫するというのです!
ナスやピーマンは、支柱立てをして育てて100〜200個は採れるようになりますが。トマトとキュウリは、収量を延ばすのはハードル高いとしか言えません。
天候次第の生育に甘んじるのではなく。有機肥料と水分の調整など、自分なりの工夫を重ねることが大切です。病虫害対策として、酢入りハーブ水のスプレーも使います。
皮をむいてそのまま食べるよりも、ママレードよりも、さらに美味しいのが、「みかん酢」です。まずは、お湯で割って飲んでみてください。
そもそもみかんの皮は、乾燥させると陳皮という漢方薬になります。血流促進などの健康効果のある「みかん茶」として飲んだり料理の香りづけにしたりします。春先までに作っておくと、その先も保存がききます。
塩で洗ったみかんの実を、そのまま薄く銀杏切りにして好みの酢と蜂蜜で漬けた「みかん酢」は冬期におすすめです。りんご酢を使い、蜂蜜は控えめな量にしましたら、さわやかな味わいになりました。飲用だけではなく、人参や青菜と合わせるなど野菜料理を際立たせる役目にもなります。 参考⇒ みかんを皮ごと漬ける「みかん酢」
ベランダでも大抵の野菜が育つことを、見つけつづけています。
今年は、ハーブ類と共に、ルッコラなどの青菜が越冬しています。そして、カリフラワーの苗を鉢植えで育てたら、しっかり花蕾をつけました。
収穫としてはささやかですが、その楽しさはなんともいえません。
畑でも手間暇かけて、小さな体験を新たにしています。