2011年10月1日開設 / 2015年 9月 24日更新
しばらくお休みしていた”山本有三を読む会”が、代表‐布川純子を中心に再開されました。
これからは、月に一回程度の例会により活動し、山本有三の代表作「路傍の石」全編の注釈完成をめざします。作品の最初から一章ずつ読み進め、注釈の必要な語句・事柄を拾い出していきます。そして、各事項に対する調査とその発表を同時進行させて、注釈をつくりあげていきます。
『日本の文学30 山本有三』(中央公論社 昭和40年)に「路傍の石 注解」がありますが、時を経て、今の世代には、読んでわかりにくい語句・事柄が増えました。作品のなかの時代を探りながら、「艱難汝を玉にす」などの古い言葉や、歴史的事柄、生活・風俗について注目していきます。例えば、作中の吾一少年が進学したかった「中学」とは、明治期のどのような学制によるものだったのかなど、作品の中の時代と生活を明らかにしていくことができればと思います。(2011年11月26日)