雨がひと休みした薄曇りの日・・・、
カモは活発に動きます。親ガモたちは、水中の生物をしきりにすくっては食事です。そして、葦草のかげから、子ガモを一羽、二羽と呼び出して、とうとう全部で七羽のヒナに食事をさせ始めます。親ガモのうち一羽は、ずっと子供たちのそばを離れずに見張り役です。
子ガモたちはくるくる絶え間なく動き、泳いで移動するときにも、リズミカルにもぐりを披露します。親ガモはあきることなく、あちらこちらの葦の根元の餌場に子らを誘導します。それから、岸にあげて遊ばせることもしました。そんなときにも、向こう岸の野良猫が気になるからでしょうか、親は、用心深く首をめぐらせます。