児童文学・児童文化・児童史の研究をしています。もはや、いつ死んでも不思議ではない老人ですが、まだ体も頭も相応に保っております。
著書は三十冊ほどありますが、読んでいただきたいのは『日本児童文学研究史』(港の人社)、『児童文化史の森』(大空社)、『日本児童史の開拓』(小峰書店)ですが、いずれも学術的な研究書で、値段が七、八千円から一万数千円もするので、図書館をおすすめするしかありません。
(Wikipedia-上笙一郎に著書目録があります。)
*『関西児童文化史稿』(春陽堂書店)が、二〇一二年の初夏のころに出るでしょう。関西地域の子どもの文化の歩みを、平安時代より現代まで辿ったもので、約六〇〇ページ。関東生まれ関東住居のわたしが、関西の児童文化の歴史を書いたのです。褒めてください。
*『初山滋(奇人童画家)』(出版社未定)初山滋の伝記と作品の批評で、原稿は揃ったのですが・・・。絵を沢山入れた美しい本にしたいもの―
*「日本植民地児童文学史稿」 『日本古書通信』に連載で、間もなく四十回になりますが、まだ、予定の半分にも到りません。日本が植民地支配をして来た国と民族の児童文学を探ろうとするもの。
*「架蔵 児童文化生資料考」 わたしの持っている児童文化関連の生資料(原稿・原画・色紙・写真など)を紹介しながら児童文化史に関連づけた随筆的な論稿。友人たちと出している研究同人誌『論叢 児童文化』に連載、もう十回目、北原白秋が鈴木三重吉に宛てた絶交状(全集未収)などが注目された。
*岩岡とも枝のこと 昭和初年代(一九三〇年前後)に、絵雑誌『コドモノクニ』に童画を描いていた人、渡辺文子につづく<女性童画家>の二人目の人です。岡本帰一の弟子でしたが、昭和十(一九三五)年前後に若死にをしたような。出身地も生年もわからないのです。縁者の方でもおられたら、わずかなことでも教えていただきたいものです。